米国株式市場はダウとS&Pが続伸。アメリカン・エキスプレス(アメックス)(AXP.N: 株価, 企業情報, レポート)決算で米景気減速の影響は軽微との見方が相場を支援した。一方、マイクロソフト(MSFT.O: 株価, 企業情報, レポート)の弱気な利益見通しに圧迫され、ナスダックは反落した。
アメックスは5.7%高となりダウを支えた。第1・四半期は6%の減益となったものの市場予想を上回った。通年利益見通しも維持した。
マイクロソフトは6.2%安。基本ソフト(OS)ウインドウズ・ソフトウェアの売上げ低迷や予想を下回る利益見通しを嫌気した。
原油高を手掛かりに石油関連株が約2%上昇し、相場を押し上げた。米軍契約の貨物船がペルシャ湾でイラン船とみられる小型船2隻に威嚇射撃したことが背景。
ブロードポイント証券の上場株式取引ディレクターのビクター・パグリーズ氏はアメックスの決算について、多くの米消費者が信用危機の打撃を受けている可能性がある一方、高所得層がさほど痛手を受けていないことを示唆したと指摘。「経済が考えられているほど悪い状況ではないかもしれない」としたうえで、「市場参加者は朗報を求めている」と述べた。
ダウ工業株30種は42.91ドル(0.33%)高の1万2891.86ドル。
ナスダック総合指数は5.99ポイント(0.25%)安の2422.93。
S&P総合500種指数は9.02ポイント(0.65%)高の1397.84。
週足ではダウは0.3%、ナスダックが0.8%、S&Pが0.5%それぞれ上昇した。
グッドイヤー・タイヤ&ラバー(GT.N: 株価, 企業情報, レポート)は6.1%高。第1・四半期決算は価格引き上げや高価格タイヤの販売増、為替差益に押し上げられ黒字転換した。
相場は序盤、4月の米ミシガン大消費者信頼感指数確報値が26年ぶりの低水準になったことを背景に下落。その後、金融株主導で上げに転じた。S&P金融株指数は1.7%高。
3M(MMM.N: 株価, 企業情報, レポート)は1.7%安でダウの上値を抑えた。前日発表された四半期利益は予想を上回ったものの、従来の販売見通しを撤回したことが嫌気された。
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