日銀が12日発表した4月の通貨供給量(マネーサプライ)は、代表的な指標であるM2+CD(現金、要求払い預金、譲渡性預金など)が前年同月比 1.9%増の738兆5000億円となった。伸び率は前月に比べ0.4ポイント縮小。昨年11月以降、2%台の高い伸びが続いていたが、現金や普通預金の減少などを背景にやや鈍化した。
通貨供給量の内訳をみると、定期預金などの準通貨が5.5%増の327兆円。普通預金などの預金通貨は1.7%減の316兆9000億円。減少率は1990年5月以来の大きさとなった。金利上昇を背景に、普通預金から定期預金への資金の移動が続いている。
国債や投資信託などを含む広義流動性は2.8%増加となったが、伸び率は2006年10月以来の低さとなった。投資信託は16.4%増だった。昨年末までの30%程度の高い伸びは一服し、残高は51兆3000億円と2カ月連続で減少した。
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