― ロールスロイス・ベトナム駐在代表インタビュー ―
世界トップのエンジンメーカーRolls-Royceが、ハノイ市に駐在員事務所を開設した。Patrick Regis代表にお話を伺った。
Q: この時期に事務所を開設された理由は?
A: アジアでの経験は長く、ベトナムでも10年間ビジネスをしてきましたが、今が駐在員事務所を開設するのに最適な時期だと判断しました。ベトナムの経済発展は最近目覚ましく、基幹産業に対する政府の発展戦略などから、市場でのエンジン需要も拡大しています。
Q: 今後どのような分野でビジネスを進められるのでしょうか?
A: 航空、海運、エネルギーの3分野が中心となります。政府は造船業で世界トップのひとつになるという目標を掲げ、航空市場でも門戸を開き、民間航空会社の設立を許可しています。
電力不足に陥っていることから、電気や石油ガス分野への大きな投資の波も来ています。これら全てがエンジンの需要増につながり、我々にとって大きな潜在性を持つ市場になっています。
Q: 航空機用の設備生産工場を建設する計画があると聞きましたが?
A: 正式決定ではありませんが、長期的には設備の生産、あるいは組立工場を建設する可能性があります。生産された製品は、ベトナムと他国向けとなるでしょう。しかしながらこれはあくまで予定であり、正式決定ではありません。
Q: 御社の主な顧客となるのはベトナム企業ですか? 外国企業ですか?
A: ベトナム企業です。ベトナム航空、Vinashin、ベトナム電力グループ(EVN)、ベトナム石油ガスグループ(Petro Vietnam)は、主な顧客となるでしょう。今後、石油ガス分野などで多くの外国企業が進出すれば、そちらに力を入れるでしょうが、当面は国内大手がターゲットです。
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