記録的な業績達成 - リライアンス・コミュニケーションズは4月30日、2008会計年度の純利益が540億1,000万ルピー(約1,391億2,000万円)で前年比70.8%増、収益が1,906億8,000万ルピー(約5,050億6,000万円)で前年比31.8%増となったと報告した。
同社のアニル・アンバニ会長は、業績発表に際して、「同社はCDMA方式の携帯電話サービスに加えて、 GSM方式を全国展開する許可を取得しており、インドの未来は非常に明るい」と語った。インドの通信部門では「お楽しみは始まったばかり」であり、市場は非常に競争力の高いものとなるという。
アンバニ氏によると、リライアンス・コミュニケーションズは2007会計年度と2008 会計年度に4,500億ルピー(約1兆1,600億円)の資本支出を行っているが、GSM方式の全国展開のためすでに10億ドル(約104億円)相当の設備を発注している。2008年末までに全国展開に向けての最初の行動に着手し、2009会計年度の第一四半期末つまり2009年半ばまでには全国展開を完了する見込み。
「他の業者なら全国ネットワークの構築に10~15年単位を要するところを、リライアンスは12~18カ月でやってのける」とアンバニ氏は述べた。
同氏によると、取締役会は4月30日に15%の配当を承認、200万人の株主に18億1,000万ルピー(約46億4,000万円)の配当支払を行う。同社の純資産は2,564億3,000万ルピー(約6,605億1,000万円)に達し、純負債資本比率は控えめな値としても0.39~1であった。
アンバニ氏によると、同社が為替デリバティブ取引において蒙った損失はわずか2億5,000万ルピー(約6億4,000万円)であり、うち1億8,000万ルピー(約4億6,000万円)は第4四半期に発生した損失である。同社の報告する損失額は、「40億ルピー(約103億円)や60億ルピー(約155億円)といった数字を想像していたアナリストたちを仰天させるだろう」とアンバニ氏は述べた。
同氏は、「当社はあくまで通信を本業とするので、外国為替取引に対しては非常に慎重な態度を取っている」とも述べている。
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