格付け会社の米スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)が、「2008 アジア・太平洋地域国別比較リポート(Asia-Pacific Sovereign League report)」を発表した。これは同地域の22カ国の経済状況をさまざまな観点からランク付けするもの。インドは08年のGDP成長率が8.1%となり、中国の9.3%に次ぐ急成長を遂げると予測されている。4月7日付エコノミック・タイムズ紙が伝えている。経済の規模についても、インドは昨年同様、日本、中国に続く3位につけるという。ただ、財政政策の慎重性、財政収支の対GDP比では、下から2番目にランクされた。
財政政策の慎重性で1位になったのは昨年に引き続きシンガポール。同国は財政黒字の対GDP比でも7.5%でトップだ。
財政収支の対GDP比のランキングを下から見ていくと、最下位はスリランカの-6.4%で、次いでインドが-5.9%。中国は-0.4%で9位となっている。ちなみにインドは2000年の財政収支ランキングでは22カ国中最下位だった。
一方、08年の予想インフレ率は、1位がスリランカで15.5%、以下カザフスタン、インドネシアと続き、インドは4.5%で8位。中国は4.4%で11位となっている。
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