4月7日の株式市場は反発し、ムンバイ証券取引所のSENSEX指数は前週末比413.96ポイント(2.7%)高となる15,757.08で取引を終えた。
この日は幅広いセクターに強い買いが入った。インド最大の民間企業でSENSEX算出でも最も比重の高いリライアンス・インダストリーズは、リグ(石油掘削機)製造事業への参入計画や、石油コークスのガス化計画の報道が好感され、3.6%高と急伸。金融、日用消費財セクターも大幅に上げた。ICICI銀行は5.97%高、インドステイト銀行は4.24%高。
SENSEXは先週末の4日、インドのインフレ率が7%を突破して39カ月ぶりの高水準に達し、厳しい金融措置が講じられることが懸念されたことから、前日より489ポイント(3.0%)下げていた。
一方、7日は欧州市場が好調に寄り付いたことを受けて、アジア各国で市場心理が好転、株価指標はいずれも約1.0-4.5%高で引けた。
市場関係者は今後について、四半期決算の発表が相場を動かす要因になりうるとしながらも、新しい会計基準が導入され、インド企業はデリバティブ取引による損失を開示しなければならなくなったことを考えると、業績に不安があるとも話している。
なお、4日に発表された米雇用者統計で、3月は8万人の減少となったことから、連邦準備制度理事会によるさらなる利下げ観測が浮上している。
PR
COMMENT