大和証券は25日、個人向けの投資一任運用サービス「ダイワファンドラップ」の最低契約金額を500万円から300万円に引き下げると発表した。大手証券の個人顧客の取り込みをめぐっては、野村証券が今月10日に「野村ファンドラップ」の最低契約金額を1000万円から500万円に引き下げたばかり。ファンドラップの運用開始の入り口を低くして、顧客の囲い込みで優位に立とうとする大手証券同士の競争が激しさを増してきた。
ファンドラップは、投資信託を運用対象とするラップ口座で、大和証券は昨年10月から同サービスを開始した。最低契約金額を引き下げるのは4月1日から。すでに富裕層向けのサービスとして大和証券は、5000万円から始められる「ダイワSMA」と呼ばれるサービスを提供し差別化を図っているが、ファンドラップでは運用開始のハードルをさらに下げ「投資を今までしたことのない初心者でも、資産運用を開始しやすくするきっかけを作りやすい」(広報部)と判断した。
大和証券のファンドラップの資産残高は昨年12月末時点で378億円。
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