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3月上旬の土曜日の昼下がり。奈良市・学園前で、関西在住の若手奏者13人が出演したクラシック演奏会が開かれた。
奏者はいずれも、世界的な指揮者レナード・バーンスタインの提唱で1990年に始まった国際教育音楽祭「パシフィック・ミュージック・フェスティ バル(PMF)」への参加経験を持つ実力派。会場を埋めた約300人の聴衆は、ビゼーの「カルメン組曲」やチャイコフスキーの「くるみ割り人形」などの熱 演に酔いしれた。
演奏会は、2006年12月にオープンした野村証券学園前支店の開業1周年記念イベントだが、企画自体は開業準備で東京から奈良に移ったその年の 夏ごろから温めてきた。市場調査のために町を歩き、地元の人たちと話すうち、自然に「音楽が似合う町。いつかはクラシック演奏会をやりたい」と思うように なったという。
奏者が少ない二重奏や三重奏の演奏会は、近隣でもよく見かける。「どうせ呼ぶなら、小規模でもオーケストラにしたい」と思い巡らしていたところ、 野村証券自身がPMFを支援していることを知った。担当部を通じて出演を依頼し、札幌市のPMF本部と曲目の選定などで20回以上交渉の末、開催にこぎつ けた。
学園前支店は全国164支店中、女性社員・スタッフだけで運営する唯一の店だ。接客から店作りまで、女性らしいきめ細かい配慮がみられる。例えば、資産運用などの相談時に使う机は扇形に設計し、広い外周側に顧客が座れるよう工夫した。夫婦での来店を想定したからだ。
演奏会も自分たちの手作りにこだわった。淡い桃色のバラの花をあしらったプログラムやチケットは、前職でビルの設計を手がけていたスタッフがパソコンを操って仕上げた“作品”だ。「多くの人に楽しんでもらえて、本当によかった」。演奏会が終わった瞬間、自然に涙が出た。
「競争の厳しい業界だからこそ、企業の社会貢献にも力を入れたい」と思う。街角で、身近に音楽に接してもらえる機会を作れないか。次は、そんな構想を実現するつもりだ。
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