大和証券グループ本社(8601)が4Q業績の速報値を開示 株価は2日続落して900円台から陥落

第4四半期におけるトレーディング損益の悪化によって、08年3月期は連結営業利益が850億円、経常利益が900億円、当期純利益が450億円に留まる見通しとなったと発表したことが嫌気されている模様。
大和証G(8601)の株価は09時24分現在、891円の35円安。

東京株午前、反落で終わる

　４日午前の東京株式市場は、積極的な買いが入らないなか、日経平均株価は前日終値比１００円程度の下げで売り買いが交錯し、１万３３００円台をわずかに割って取引を終えた。

　日経平均株価の午前の終わり値は、前日終値比９０円９２銭安の１万３２９８円９８銭、東証１部全銘柄の値動きを示す東証株価指数（ＴＯＰＩＸ）は、同５・８５ポイント安の１２９３・７９。

　前日の米株式市場ではダウ工業３０種平均が反発したが、小幅にとどまった。週末に３月の米雇用統計が発表されるのを前に買いが控えられている。

東証10時・堅調――上げ幅200円超す、自動車株や鉄鋼株に買い

１日前場中ごろの東京株式市場で、日経平均株価は堅調。10時過ぎには１万2700円台に上昇し、上げ幅は200円を超えた。日銀の企業短期経済観 測調査（短観、３月調査）で2008年度の設備投資の計画額の減少したことが明らかとなり、朝方は設備投資関連に売りが先行。日経平均は下げる場面があっ たが、心理的な節目の１万2500円を割り込まなかったため、次第に下値の堅さを好感した買いが優勢になった。自動車株や鉄鋼株、銀行株など幅広い銘柄が 上げている。東証株価指数（ＴＯＰＩＸ）も堅調だ。

　10時時点の東証１部の売買代金は概算4913億円、売買高は同４億1306万株。東証１部の値上がり銘柄数は1011、値下がりは566、横ばいは134だった。

　トヨタ、ホンダが上げ、新日鉄、ＪＦＥが上昇。塩野義、富士フイルムが買われ、みずほＦＧ、三菱ＵＦＪがしっかり。半面、松下、シャープが下げ、ＫＤＤＩ、ソフトバンクがさえない。千代建は朝方から売り気配が続いている。

東証２部株価指数は小安い。日精機、トーセイが安い。半面、ＳＴＥＣＨ、ソディックが高い。

東ソー(4042)が反落して350円を割れる ドイツ証券の目標株価引き下げを嫌気

ドイツ証券が「09年3月期は塩ビやカセイソーダ市況は堅調な展開を想定するが、減価償却費費増や原燃料コスト上昇により、営業利益はほぼ半減へ」と示唆し、レーティングを「Hold」継続とし、目標株価を600円→320円に引き下げている。

東ソー(4042)の9時32分現在の株価は、6円安の349円。

メリルリンチ証券が格上げを発表したコーセー(4922)が突飛高 「ブランド力が回復中」

メリルリンチ証券が「高価格帯化粧品が前年比4％増と会社計画の3％増を上回って推移していて、ブランド力が回復されつつある」と指摘し、投資判断を「売り」→「買い」に引き上げたことが注目されているという。

コーセー(4922)の12時41分現在の株価は、200円高の2,350円。