米大手証券メリルリンチが17日発表した2008年1~3月期決算の純利益は、19億6000万ドル(約2000億円)の赤字(前年同期は21億6000万ドルの黒字)に転落した。赤字決算は3四半期連続だ。同社は従業員約4000人を削減すると発表した。
「サブプライムローン」関連の評価損などが66億ドル(約6700億円)に上ったことが響いた。保有する証券化商品の価格が下落し、損失が膨らんだ。銀行子会社の保有資産の評価損31億ドルも合わせると、関連損失は97億ドルとなる。
この結果、07年以降の関連損失は累計で322億ドルと、米大手証券で最大となった。米金融界全体でも米大手銀行シティグループに次ぐ規模となる見込みだ。
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