国家銀行が預金・融資金利を年18%を超えないことと発表したことを受けて、銀行間で金利引上げ競争が始まった。
5月19日朝、Vietcombankは預金金利を年13.75%にし、VP Bankは年15%とした。Nam Viet銀行は24カ月定期を年15.5%としており、これは過去最高の金利だ。Sacombankは年14%とし、5,000万ドン(約3,125ドル)以上を預ければ0.005~0.025%上乗せされる。
ABBANKが19日午後になってようやく年14%という金利を発表したように、他行の出方を見る銀行も少なくない。
無期限の預金金利を11%としているある銀行の頭取は、定期預金については未決定だが、近日中に他行を下回らない水準を設定すると話した。すでに金利引き上げを発表していた銀行で、再度引き上げをする例も見られ、競争は激しさを増している。
上限12%から1.75~3.5%引き上げられたことで、多くの人がより金利の高い銀行へ預金を移している。
Techcombankを訪れていたMinhさんは「ここでは10億ドン(約6万2,500ドル)があたるキャンペーンをしていますが、金利は年13.95%なので満期を迎えた3,000万ドン(約1,875ドル)は金利の高い他へ移します」と話した。
同様にSai Gon Ha Noi銀行を利用するTrangさんは、新しい金利が発表される19日午後まで待てず、すでに15%以上と発表している他行に預けるため1億5,000万ドン(約9,375ドル)を引き出した。
ハノイ経済社会開発研究院のNguyen Minh Phong氏は、「各行がこぞって金利引き上げを発表すれば、人々は少しでも金利の高い銀行に預金を移すようになる。だが銀行にとっては金利が高いほどリスクが高くなる。安定した資本を持つ銀行は高い預金金利を設定しない。決済に不安があり資金調達の必要にせまられている銀行ほど高い金利を設定する」と分析する。
現在の銀行の問題は融資金利だ。預金金利を15%超としていては赤字もしくは利益はない。資金調達コストは4%超、一方融資金利の上限は18%だからだ。銀行では今後、融資についての手数料を引き上げるとしている。
ホーチミン市のある銀行の副頭取は、この方法では顧客を失うと話す。市場は自然と手数料や金利の低いところへ流れるため、今度は手数料競争が起こる。ある専門家は資金源の問題を解決するため、短期的に預金金利の引き上げとコストの高い状態を受け入れなければならないとしている。
現在多くの銀行は国家銀行が預金準備率を引き下げることを望んでおり、それがかなえばコストも下げることが可能になる。
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