イチネンは燃料添加剤の海外生産に乗り出す。ベトナムへの工場進出を決め、近く用地の選定を始める。中近東をはじめ海外で添加剤の需要が拡大しており、輸送コスト削減には海外生産が必要と判断。同社初の海外工場を構え、アジア地域を中心に海外向け供給能力を増強する。海外市場の深耕に力を注ぎ、事業拡大につなげる。
燃料添加剤は発電用ボイラや船舶燃料などの燃焼効率を高める機能を持つ。輸送費のかさむ日本からの輸出をベトナムからの供給に切り替え、収益拡大を狙う。主要工程は国内で担当し、海外で最終製品化を行うなどノウハウが流出しにくい体制とする。進出時期や生産計画は未定。
海外の中でもアジア地域は石炭発電が多く、ボイラ内に付着する石炭灰の塊(クリンカー)を除去する添加剤の引き合いが増えているという。同社は今後も海外で添加剤の需要拡大が見込めると判断。ベトナムでの生産に踏み込むことにした。
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