通信株が4月25日の値戻し局面では前面に出る。インドで時価総額最大の携帯キャリアであるバーティ・エアテルはSENSEX指数構成株で最大の8.99%の上昇をみせ920.10ルピー、出来高は232万株であった。同社は2008年3月期の第4四半期で前年同期と比較して純益が39.25%上昇して179億2,300万ルピー(約465億9,980万円)、総収益は41.82%上昇して744億6,820万ルピー(約1,936億 1,732万円)となっている。
時価総額で2位の携帯キャリアであるリライアンス・コミュニケーションズ(RCom)は 8.86%上昇して580ルピーにつけた。報道によると、同社はイギリスに所在するWiMax事業者であるeウェーブ・ワールドの株式90%を買収している。RComはeウェーブに5億ドル(約522億円)を投資してアジア、欧州、ラテンアメリカおよびアフリカといった新興市場にWiMax通信網を構築、買収していく予定。インド国内加入者規模6位のアイデア・セルラーは2008年3月期の第4四半期は前年同期と比較し純益は44.60%上昇して 27億8,200万ルピー(約72億3,320万円)、収益は50.70%上昇して197億2,400万ルピー(約512億8,240万円)の業績であったことを4月24日の取引時間中に発表したのをうけて、株価は4.71%上昇して107.80ルピー。
銀行株はインフレ数値が上昇しているにも関わらず値を上げた。インドステイト銀行は4.51%上昇して1,758.55ルピー、続いたのがHDFC銀行で3.34%上昇して1,494.50ルピー、ICICI銀行は4.18%上昇して913ルピー。
石油精製のリライアンス・インダストリーズは1.71%上昇して2,625.05ルピー、出来高は79万6,000株。
リライアンス・エナジーは4.47%上昇して1,364.80ルピー。HDFCは3.42%上昇して2,678ルピー、タタ・スチールは3.41%上昇して803ルピー。
シプラは25日に2008年3月期の4半期業績が発表されるのを前に0.91%下落して224.10ルピー。
インドで最大のダム建設メーカーであるジャイプラカシュ・アソシエイツは午後の取引で急激に値を戻し終値は0.32%下落の245.65ルピー、日中の最安値は234.40ルピー。出来高は 378万4,000株と取引は活発だった。
インドの販売高1位の小型自動車メーカー、マルチ・スズキは0.81%落ち込んで739.90ルピー。24日の発表によれば、同社の2008年3月期の第 4四半期業績は前年同期と比較して売上高は9.35%上昇して506億9,940万ルピー(約1,318億1,844万円)、純益は33.63%減少して 29億7,680万ルピー(約77億3,968万円)であった。
その他のSENSAX指数構成株で下落したのは、DLFが0.92%下がって668.55ルピー、インフォシスが0.65%下げて1,682ルピーに落ち着いている。
報道によると2008年4月から5月へのロールオーバーは82%、2008年3月から4月への前回のロールオーバーは79%だった。NIFTYのロールオーバーは71%、前回は63%だった。
市場は2008年4月29日に開かれるインド準備銀行の金融政策検討会合を前に慎重な模様。中央銀行が利子率を引き上げるかを巡って専門家の見方は二分されている。
速報値では、外国機関投資家は昨日75億9,160万ルピーの売り越し。国内機関投資家は44億2,880万ルピーの買い越し。
仲買筋によると、外国機関投資家はオプション・先物市場では59億1,530万ルピーの買い越し。指数先物では 22億9,120万ルピーの売り越しで、指数オプションでは74億360万ルピーの買い越し、株式先物では4億130万ルピーの買い越しで、株式オプションでは4億160万ルピーの買い越しであった。
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