7日のNY外国為替市場ではドル売り優勢か。ドル・円は東京時間に9月安値の88円22銭を割り込んだ。「2日に付けた直近安値(88円57銭)を下回ったことで、海外勢によるドルの投げ売りが出た」(欧州系銀行)という。NY時間に米国株式の堅調推移で投資家のリスク許容度がさらに改善すれば、ドルは一段と売られやすい。
8日にBOE(英中銀)の金融政策委員会とECB(欧州中銀)理事会という重要イベントを控えているため、ドル売り・円買い一巡後はドルが買い戻され、ドル・円が下げ渋る可能性もある。ただ、7日の東京時間には輸出企業のドル売りなどにより上値を抑えられたこともあり、89円台回復は難しいとみられる。
6日のRBA(豪州中銀)による利上げ決定後に強含んでいる豪ドルの動向を注視したい。東京時間には豪ドル・ドルが0.8934ドルを付けて、年初来高値を更新した。ただ、上昇基調が続いてきたため、利益確定の動きが出る展開を警戒する向きがある。豪ドルの売りが強まり、豪ドル・円が下落すれば、ドル・円を下押すとみている。


PR
COMMENT