大和証券グループ本社(8601.T: 株価, ニュース, レポート)は、提携先のベトナムの大手証券、サイゴン証券SSI.HMに役員を送る。大和が、ロイターに対し明らかにした。両社はすでに資本業務提携しているが、大和は役員の派遣により、サイゴン証券をベトナムにおけるパートナーとして明確に位置づけ、高い成長の見込めるベトナムで投資銀行業務を強化する考え。
大和は、グループの法人部門である大和証券SMBCから金村昭彦・アジアオセアニア担当執行役員をサイゴン証券に送る。20日開催の同社の株主総会で承認された。
大和は2007年、持ち株会社の大和証券グループ本社を通じてサイゴン証券の株式1.25%を取得したが、人的資源の投入でベトナムでのビジネス強化につなげる方針。今後ベトナムでは、国営企業の民営化にともない、資金調達などの引受業務の需要増加が見込まれている。
日本の証券会社が海外ビジネスを強化するために現地の金融機関に役員を送るのは珍しい。大和は、ファンド運営会社(EMPダイワ・キャピタル・アジア)など、合弁会社には役員を派遣してきたが、資本提携した現地の金融機関に役員を送ったケースとしては、北米のM&A(企業の合併・買収)専業の投資銀行、セージェント・アドバイザーズ(ニューヨーク)に続いてサイゴン証券が2例目となる。
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