中国国家統計局は12日、4月の消費者物価指数が前年同月比で8・5%上昇したと発表した。食品価格の値上がりに加え、原油価格高騰など原材料価格上昇の影響も広がっており、雪害のため約12年ぶりの上げ幅となった2月(8・7%上昇)以来の高水準となった。
1-4月では前年同期比8・2%の上昇で、今年の政府目標(4・8%以内)を大きく上回っている。統計局は「今後の価格動向に注意し、インフレ抑制に一段と力を入れる必要がある」と指摘しており、中国政府は金融引き締めを継続していく方針だ。
4月の食品価格は前年同月比22・1%の上昇で、特に肉類は豚肉が68・3%上昇するなど大幅な値上がりとなった。国際的な穀物価格上昇も食品価格値上がりの大きな要因という。消費財価格も10・6%の上昇だった。
地域別では都市部が8・1%、農村部が9・3%の上昇で、消費の面では低所得者層が多い農村住民に一段と大きな影響が出ているとみられる。3月の消費者物価指数は8・3%の上昇だった。
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