年初4カ月の経済で注目すべき8つの点を挙げる。
①工業生産の2桁成長継続:4月は第1四半期の成長率を上回ったが、原料コストの高騰、消費のかげりにより4年前に比べ成長率は鈍ってきている。
②外国投資の高い成長:これは年初4カ月の経済において最も明るい点で、ベトナムが外国投資家にとって魅力的な投資先であることを示している。外資セクターは工業生産の42.3%、輸出額の58%を担い、雇用創出や歳入、貿易赤字の削減に貢献した。
③消費の高い伸び:国内から輸出まで高く伸びているが、物価上昇分を差し引いて前年同期と比較すれば、小売や個人向けサービスの売上の伸びは10.1%でしかなく、過去数年と比べ高いものではない。
この数字は2004年:10.8%、2005年11.3%、2006年14%、2007年13.9%だった。輸出の伸びは価格高騰による部分が大きく、量の増加は大きくない。量が減少した品目も見られている。
④輸入超過の拡大:輸入超過額は前年同期の28億6,000万ドルから111億ドルに増えた。20%だった輸出額に対する輸入超過額は60.8%になっている。
⑤依然高い物価上昇率:4月の消費者物価指数の上昇率は1~3月と比べ低かったが、昨年に比べれば高く、年初4カ月で2桁に達しており強固なインフレ抑制策が求められる。
⑥外国人入国者数の増加:中国、香港、ラオス、ノルウェー、フィンランド、フィリピン、タイ、スウェーデン、シンガポールが大きく増えている一方で、ベルギーやカンボジア、カナダ、韓国、日本、スペインの伸びは小さく、減少している国もある。
⑦歳入は年間計画の38.6%を達成:輸出入活動によるものは45.3%、高額所得者の個人所得税によるものは46.3%、不動産関連のものは47.5%となった。
支出は予想の33%で歳入を下回った。そのなかで医療費、退職金、援助の返済など一部上回るものもあった。支出超過は年間予想の10.3%だった。
⑧天災や疫病:いまだ複雑で困難な状況にある。
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