ムンバイ証券取引所の部門別指数は、再び上昇基調。耐久消費財指数が368.38ポイント高の13,267.51をつけたのを始め、石油天然ガス指数が302.01ポイント上昇し11,028.75、国営企業指数が117.74ポイント高の7,444.41、金属指数が111.43ポイント高の13,966.38、電力指数が64.36ポイント高の3,164.39、小型株指数が50.37ポイント高の8081.43、中型株指数が44.26ポイント高の6,523.22となった。
個別銘柄では1,634銘柄が上昇、1,055銘柄が下落、59銘柄は前日と変わらず。
インド民間企業で時価総額が最大の石油精製大手、リライアンス・インダストリーズは、3.34%高の2,550.05ルピーをつけた。報道によると同社は、インド東岸沖D6ブロック深海採掘事業の10%売却について石油メジャー数社と交渉中である。
IT株は高安まちまち。輸出額がインドで業界2位のインフォシス・テクノロジーズは、1.96%下落し1,424.95ルピー、タタ・コンサルタンシー・サービシズ が0.69%高の907ルピー、サティアム・コンピューター・サービシズが2.96%高の436ルピー。
銀行株はインフレ傾向を示すデータを受け、方向感の定まらない展開。インド民間銀行で営業利益が最大のICICI銀行は、日中の高値822ルピーを記録した後、1.71%安の787.25ルピーまで下落した。一方、インドステイト銀行は0.2%高の1665.10ルピー、HDFC銀行が、0.34%高の 1,330ルピーで取引を終えた。
ラーセン&トゥブロは、3.65%上昇し2,776ルピー、バーラト重電機が3.67%高の1,830 ルピー、スズロン・エナジーが0.22%高の290.35ルピー。電力株では、タタ・パワーが3.95%高の1,247.05ルピー、リライアンス・パワーが0.82%高の361.35ルピー、ナショナルサーマル・パワーが0.27%高の186.50ルピー。電力企業で収益がインド2位のリライアンス・エナジーは、80億ルピー(202億円)相当の割当株の内、3分の1について自社株買いを昨日実施したと発表し、2.22%高の1,281.15ルピーをつけた。石油・天然ガス銘柄では、カイルン・インディアが4.38%高の252.75ルピー、続いてガイル・インディアが4.24%高の445ルピー、リライアンス・ペトロリアムが3.68%高の181.95ルピー。
また、ヒンダルコ・インダストリーズが1.67%高の176.35ルピー、リライアンス・コミュニケーションズが1.83%高の493.25ルピー、バーティ・エアテルが0.69%高の804.20ルピー、マヒンドラ&マヒンドラが1.31%高の620.25ルピー、タタ・スチールが0.92%高の692.20ルピーで引けた。
一方、ランバクシー・ラボラトリーズが1.58%安の443.55ルピー、グラシム・インダストリーズが0.78%安の2,550ルピー、ヒンドゥスタン・ユニリーバが2.02%安の235.15ルピー、ITCが1.83%安の204.15ルピー、アンブジャ・セメントが3.61%安の117.60ルピー、ACCが0.05%安の 813.20ルピーと値を下げた。
最近実施された未処理食用油の輸入関税撤廃や、米および豆類の輸出禁止等、相次ぐインド政府のインフレ抑制策により、企業業績に対する不透明感が増している。
また、アメリカのサブプライムローン関連の損失を補填するため、海外資本が市場からさらに資金を引き上げるとの観測が、引き続き相場の重しとなっている。今年に入って4月9日までの海外機関投資家の売り越し額は、1兆1,455億6,000万ルピー(約2兆9,000億円)に上っている。
インド国内の資金の動きに関しては、株式市場が急減速した最近2カ月間、投資信託や保険会社の資産管理商品への投資は低迷している。仮試算によると、昨日の株式市場でインド国内ファンドによる取引は、59億4,480万ルピー(約150億5,300万円)の買い越しであった。
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